防爆バリア

ツエナバリアの特徴


本質安全防爆基本構成

本質安全防爆技術はシャントダイオードツエナバリアに依存しており、十分その役割を果たしていますが、シンプルな機能ゆえに使用上の基本的な制約を避けることは出来ません。 例えば、自己電流をグランドに流転するための本安接地(日本、第A種接地)がセネレック(CENELEC、ヨーロッパ基準)、BESEEFA(英国)、FM(米国)では要求されています。 ツエナバリアは安全場所側と危険場所側回路を接続し、両方の回路をバスバーにて接地するため、システムに制約を与えます。 本安指針では、接地点間の電位差によるスパークを防止するために、危険場所回路(本安回路)は500Vrmsの絶縁耐圧が必要です。 同様に、通常、安全場所側回路はフローティングされており、2点接地によってシステム機能上好ましくないグランドループを構成しないように、ツエナバリアのバスバーでの1点接地が基本的に要求されます。

絶縁バリアの特徴


ループパワー4-20mA用絶縁バリア

ツエナバリアが持つ制約は、絶縁バリア(本安アイソレータ)の使用により解消されます。
絶縁バリアの使用により、入出力間の絶縁が行なわれるため、本安接地が不要となり、アイソレーション信号変換器と同じ機能が得られますので、本質安全防爆回路での使用が非常に容易となります。 ツエナバリア使用時には出来ない本安回路の接地が可能です。